緊急疾患
2022/05/25 |
犬の胃拡張捻転症候群(胃捻転)
犬の胃捻転について
胃の捩れ、異常な拡張から様々な血管の圧迫が起き、急性の循環不全(血の廻りが悪くなる)に陥り、短時間で死に至る緊急疾患です。
明らかな原因は不明ですが危険因子として
・大型犬
・一回のフードの量が多い
・食後すぐの運動
・早食い(空気を飲み込む)
・高齢
などがあります。
症状として
吐きそうだが吐けずに、落ち着きがない。
お腹が膨らんできた。
などが多いです。
胃捻転のレントゲン画像
治療
静脈点滴を実施し、膨らんんでいる胃に針を刺し、空気を抜きます。状態が落ち着けば口からチューブを入れて胃の捩れを戻します。
再発予防のため、胃固定する場合は麻酔をかけ開腹手術をします。
胃固定した場合の再発率は5%以下ですが、しなかった場合に一年以内の再捻転および死亡の確率は80%以上と言われています。
状態が悪い場合は、治療の甲斐なく亡くなってしまうこともあります。
早めの治療が大事です。胃捻転が疑わしい症状があればすぐにご来院ください。
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