整形外科
2023/03/07 |
犬の大腿骨頭壊死症(レッグ・カルベ・ペルテス病)
大腿骨頭壊死症について
原因は不明ですが、小型犬の若齢期(4~12ヶ月)に
大腿骨頭(太ももの骨の先端部分)の血流が無くなり
大腿骨頭が壊死することで激しい痛みが起き、正常な歩行が困難になります。
通常、片脚ですがまれに両脚に発症します。
診断
CTやレントゲンで大腿骨頭の異常を検出します。
赤丸が大腿骨頭壊死
青丸が正常大腿骨頭
治療
骨に変形がある症例は外科治療
・大腿骨頭頸切除術(FHNE)
・人工股関節置換術 (THR)
が適応になります。
当院では、大腿骨頭頸切除術(FHNE)を行なっています。
骨変形した大腿骨頭を整形外科用機器で切除することで
痛みが無くなり歩けるようになるという手術です。
術前
術後
大腿骨頭がなくなっても周辺の組織が繊維化(硬くなる)ことで偽関節ができ、良好な機能回復(走り回ったり、ジャンプしたり生活に支障なし)が見込めます。
但し、偽関節なので完全な機能回復ではありません。
まれに痛みや跛行(ビッコ)が出ることがあります。
文献では、飼い主さんの手術満足度は96%といわれています。
手術後
手術した脚をリハビリをしていきます。
1ヶ月前後で歩けるようになることが多いです。
手術までの経過が長いほど、回復は遅くなります。
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午後15:00~18:30
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