生殖器
2024/02/25 |
子宮蓄膿症
子宮蓄膿症とは
細菌感染による子宮内膜炎が起き、子宮内に膿が溜まる病態です。
避妊手術をしていない犬では6歳以上の3割に発症すると報告されています。
個人的にはもっと多いと思います。
猫は犬に比べ少ないです。
一年中いつでも起きますが発情出血後1ヶ月くらいが一番多いです。
症状
膣から膿が出ている時はこの病気の可能性が高いですが、膿が全く出ないこともあります。血膿の場合は発情出血と間違えることも多く、発情出血が止まらないとの主訴で来院される方も多いです。
その他の症状としては多飲多尿、下痢、発熱、食欲不振、嘔吐、元気がない、お腹が膨れるなど様々ですが、全ての症状が出るわけではありません。私は未避妊の犬、猫が調子が悪い場合は超音波で子宮を確認します。
診断
超音波で子宮内の膿が溜まっていることで確定します。
治療
内科治療、外科治療があります。内科治療は子宮から膿を出す注射(アリジン)と抗菌薬を使い、奏効率も高いのですが、治っても再発する可能性があるので当院では手術に耐えれそうな場合は基本的に外科手術(子宮卵巣摘出術)をおすすめしています。状態が悪い場合は一旦内科治療で状態を改善し手術をします。外科手術の死亡率は0〜5%と報告されています。
外科治療により基本的には完治します。
命に関わる疾患です。
子宮蓄膿症を疑う場合は早めに受診してください。
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午後15:00~18:30
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