腎・泌尿器

2024/12/02 |

猫の会陰尿道瘻術

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猫の会陰尿道瘻術について

雄猫ちゃんの尿道が閉塞解除不可能な結石、外傷、腫瘍などによって閉塞を起こしたり、

結石の内科管理が難しい場合、手術適応となります。

手術方法

閉塞を起こすペニスの先端部分を切除し、新たな尿道開口部を形成する手術です。

様々な手術方法がありますが、当院では包皮粘膜を温存する手術方法を用いています。

包皮粘膜を温存することにより尿道を保護し、術後の合併症や予後が良くなると言われています。

また、術後毛が生えれば外観は普通の雄猫ちゃんと変わりません。

症例

雄猫ちゃんが肛門周辺の外傷後から排尿困難が続き、食欲が落ちてきたとの主訴でご来院されました。

包皮内のペニスは壊死を起こし、肛門とペニスの間の瘻管から尿が漏れ出ていました。

このままでは急性腎不全や膀胱破裂などの重篤なケースも考えられるため、会陰尿道瘻術を実施しました。

膀胱側から尿道向かってカテーテルを挿入し壊死を起こしていない尿道の先端を確保し、包皮粘膜と縫合し、新たな尿道開口部を形成しました。

術前

術後

術後は排尿困難も無くなり、元気に過ごしています。

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ほんだ動物病院
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